小春亭
RPGのプレイレポートとか。最近はDX3考察が中心です。
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第七話「艶やかなる女王の帰還」
○妄想してたこと
このシナリオを考える前。
具体的には、第五話を終了し、外伝を行うということが決定した段階でのこと。
うっちーと少し話し合ったことがあります。
○妄想してたこと
このシナリオを考える前。
具体的には、第五話を終了し、外伝を行うということが決定した段階でのこと。
うっちーと少し話し合ったことがあります。
あいこさんをうまく活かしたい。
元々、ゆうやけこやけを始めた目的の一つとして考えていた「ロールプレイに慣れる」ということ。
実際のとこ、みんな自分のキャラクターに慣れてきていて、随分スムーズにロールプレイ出来る様になってたとは思いますが。
プレイヤーの性格やらもあるんでしょうが、クロ、というキャラクター的にもそれほど押しが強いキャラではないということと、すぐ隣にマルタという「強い」キャラクターがいたことなどがあり、どうしてもクロというPCが影が薄くなりがちだったことが、少々不安を誘ったということです。
そこで頭をよぎったのが、
・じゃあ違うキャラクターを演じさせたら、どうなるだろう。
この考えに至り、即座にたどり着いたのが、髪長姫というキャラクターであり、そういう「キャラ入れ替えセッション」も面白そうだなあと考えていたことがありました。
そんな妄想を抱いきながらこの段に至り。
第七話のシナリオを活かすギミックを思いついたのです。
○秘密のパスポート
前回の最後で、ジルをボスの化身として顕現させ、部下としての老犬を配す。
この想定は崩れ去ったものの、新しいシナリオフックが生まれました。
そう、ミカドを赤い石に触れさせ、意識を奪ったことです。
PCの中にいる「裏切り者」。
これほど面白いシチュエーションはなかなか出来る事ではありません。
しかしながら、ボスの化身、としてしまっては、最初にミカドのプレイヤーにすべての情報を開示する必要が出てしまい、それも面白くない。
さあ、どう調理しようかと考えながら、閃きました。
他のプレイヤーに開示しない、秘密のロールパスポートを使おう、と。
元々は「シノビガミ」に見られた「秘密のハンドアウト(裏ハンドアウト)」というルールを活用させていただいたもの。
こちらはPC同士が仲間である必要がないという前提から、互いに秘密の任務があり、またその秘密を暴くきあうことでシナリオを進行させる、という情報戦の楽しみもあったルールです。
まさに今回やりたいことにピッタリです。
そして考えながら、髪長姫を演じさせることも、可能か?などと思いついてしまったのだからもう止まりません。
普段とは違う、シナリオの目的とプレイヤーの目的がそれぞれ混在しあう物語。
面白そうになってきた。
○過去の話
そんなこんなでロールパスポート、および秘密のパスポートを書き上げ、物語の全体図を構築していく作業なんですが。
(この辺人によるんでしょうが、おいらはこういう「断片」を先に考え、物語を一つずつ埋めていき、全体図を描くほうが得意だったりします。)
ここで必要になってくるのは、前回ざっくりとしか考えていなかった、
・大ボスの名前と設定
・赤ん坊のこと
・赤メノウ
の三点です。
まずは大ボスの名前と設定です。
いい加減名前を付けてあげないといけない運びになってきたわけです。
一番最初に大ボスを思い描いたとき、イメージを固めるきっかけになったのはこの一枚。
みた森たつやさんの、ごきんじょのもんすたあ2より。
やっぱり妖怪モノの女ボスっつたら、雪女然り、濡れ女然り。
こういう「色っぽいお姉さん」しかいねえ。
そういうわけで、シナリオタイトル「艶やかなる女王の帰還」を先ずは思いつき、
そこから派生する形で、婀娜花姫という名を与えました。
この婀娜という語。
色っぽさや艶かしさをさす言葉であるわけですが、同時に「アダ」という読みを「仇」と掛けてあります。
復活を望まれざる、邪悪。
しかしその真実は…。
この時点で、過去の物語と設定が、一気に固まりました。
○赤ん坊と赤メノウ
残る懸念は、赤ん坊と赤メノウ。
赤ん坊については、そのまま保留としておきました。
理由としては、
全設定をガッチリ決めると、物語の進行に不都合があったときに困る、
というゲーム的な都合と、
赤ん坊の正体を考えるに、いろいろ考え付く上にどれでも面白そうだから決めかねる、
というシナリオ的な都合です。
物語がどのような結果を求めるのか。
それを感じながら決定していこう、と決めてましたが。
保険として、クロのロールパスポート、およびミカドの秘密のパスポートを利用しています。
つまり、ミカドが赤メノウと同時に赤ん坊を強奪していたなら、赤ん坊の正体は婀娜花姫になる予定でした。
結果としてはクロちゃんが赤ん坊を全力で守ってくれたことで、このルートは消滅したわけで。
シナリオ中には、正体は髪長姫に落ち着くかな、とほぼ確定していました。
さて続いて赤メノウについてですが。
これは凡そ前回から考えていたとおり、「婀娜花姫の僕となる」要素でほぼ確定。
ただその本質的なところは明かさないように。
ミカドの秘密のパスポートを書き上げるのは、けっこう気を使いました。
○最後のギミック
さて冒頭にも書きましたが、最後に用意したかったのが、「髪長姫を演じてもらう」という一大イベントです。
クロの秘密のパスポートにそれを書き、マルタにはそれをサポートしてもらうパスポートを用意します。
達成条件、というのは最後まで迷ったんですが、一応書いておきました。
結果はまったく使われなかったんですがw
要するに「髪長姫にとって婀娜花姫は、どんな人だったのか」という点。
これを完全にプレイヤーに投げかける形にしたかった、ということです。
キャラを演じてもらう以上、その心証までもこちらから押し付けたくなかったというのが一点。
もう一点は、物語を作るのは語り手一人ではなく、参加者全員だという理念によるもの。
さあ準備は出来ました。
とてつもなく広がった大風呂敷です。
大量のアドリブを覚悟しながら(それの対策として、メインストーリーの進行そのものはシステマチックな構成にして)、プレイを迎えました。
○反省と今後
毎度のことですが。
シナリオクラッシャーは必ず発生します。
特に今回は、新しい要素として秘密のパスポートを投入しています。
皆様から問い合わせも多々あり、シナリオ中席を立って、該当プレイヤーと語り手の二人だけで話をする、という場面も多々ありました。
そういう意味、シナリオ進行がスムーズでなかったことは反省点ですが。
語り手本人としてはすげえ楽しかったんですけどねw
プレイヤーがそれぞれ別の目的を持っていたために、それぞれ、独断でいろんな行動をとるわけです。
特にミカドとセッカの動きは際立ってましたね。
赤メノウを監視するような秘密のパスポートを与えられていたナナシとしては、心象穏やかではなかったかもしれませんが。
んで今回のクラッシュ要因。
やっぱりセッカのあれでしょう。
文字通りクラッシュしてくれた「赤メノウ破壊事件」w
あの提案を受けたとき、相当、相っ当、悩みました。
一応、物語中に壊れることは想定してましたが。。。
それはナナシの秘密のパスポートを読んでいただければわかるかと思います。
いやーしかし、赤メノウをこっそり奪い、挙句壊す。
そのセッカの行動理由はとても理解できるところ。
悩み悩み悩み。ゴーサインを出しました。
早めに復活した婀娜花姫の行動。
脳内でタイムテーブルを作成しようにも、物語は語り手の想像を超える広がりを見せていきます。
正直、「やべえ、こりゃ、終わらんぞ」と軽い絶望感を覚えたのは事実です。
結果としては、シナリオが膨大に膨れ上がってしまい、実際のプレイの場で多大な時間を要したこと。
そしてうまく意思伝達が出来なかったことによる、みかさんとの口論が発生、なんぞという出来事もあったりと、兎角、詰め込みすぎたなあ、というのが一番の反省どころでした。
おかげさまで、過去の髪長姫の物語に至った段階で、すでに主役のあいこさんが半分オネム体勢w
あちゃー、と本気で後悔しました。
救いだったのは、皆が皆、赤メノウに気を張ってくれたおかげで、赤ん坊の正体や、また裏に潜むボスの設定等に踏み込まれなかったことです。
実際、プレイヤーにもその余裕がなかったんでしょうが。
おかげでシナリオそのものは、大きな破綻なく進んだといえるでしょう。
この結果を元に、第八話へと至るわけで。
全体図、そして結末に至る道まで、ほぼ完全に確定していきました。
元々、ゆうやけこやけを始めた目的の一つとして考えていた「ロールプレイに慣れる」ということ。
実際のとこ、みんな自分のキャラクターに慣れてきていて、随分スムーズにロールプレイ出来る様になってたとは思いますが。
プレイヤーの性格やらもあるんでしょうが、クロ、というキャラクター的にもそれほど押しが強いキャラではないということと、すぐ隣にマルタという「強い」キャラクターがいたことなどがあり、どうしてもクロというPCが影が薄くなりがちだったことが、少々不安を誘ったということです。
そこで頭をよぎったのが、
・じゃあ違うキャラクターを演じさせたら、どうなるだろう。
この考えに至り、即座にたどり着いたのが、髪長姫というキャラクターであり、そういう「キャラ入れ替えセッション」も面白そうだなあと考えていたことがありました。
そんな妄想を抱いきながらこの段に至り。
第七話のシナリオを活かすギミックを思いついたのです。
○秘密のパスポート
前回の最後で、ジルをボスの化身として顕現させ、部下としての老犬を配す。
この想定は崩れ去ったものの、新しいシナリオフックが生まれました。
そう、ミカドを赤い石に触れさせ、意識を奪ったことです。
PCの中にいる「裏切り者」。
これほど面白いシチュエーションはなかなか出来る事ではありません。
しかしながら、ボスの化身、としてしまっては、最初にミカドのプレイヤーにすべての情報を開示する必要が出てしまい、それも面白くない。
さあ、どう調理しようかと考えながら、閃きました。
他のプレイヤーに開示しない、秘密のロールパスポートを使おう、と。
元々は「シノビガミ」に見られた「秘密のハンドアウト(裏ハンドアウト)」というルールを活用させていただいたもの。
こちらはPC同士が仲間である必要がないという前提から、互いに秘密の任務があり、またその秘密を暴くきあうことでシナリオを進行させる、という情報戦の楽しみもあったルールです。
まさに今回やりたいことにピッタリです。
そして考えながら、髪長姫を演じさせることも、可能か?などと思いついてしまったのだからもう止まりません。
普段とは違う、シナリオの目的とプレイヤーの目的がそれぞれ混在しあう物語。
面白そうになってきた。
○過去の話
そんなこんなでロールパスポート、および秘密のパスポートを書き上げ、物語の全体図を構築していく作業なんですが。
(この辺人によるんでしょうが、おいらはこういう「断片」を先に考え、物語を一つずつ埋めていき、全体図を描くほうが得意だったりします。)
ここで必要になってくるのは、前回ざっくりとしか考えていなかった、
・大ボスの名前と設定
・赤ん坊のこと
・赤メノウ
の三点です。
まずは大ボスの名前と設定です。
いい加減名前を付けてあげないといけない運びになってきたわけです。
一番最初に大ボスを思い描いたとき、イメージを固めるきっかけになったのはこの一枚。
みた森たつやさんの、ごきんじょのもんすたあ2より。
やっぱり妖怪モノの女ボスっつたら、雪女然り、濡れ女然り。
こういう「色っぽいお姉さん」しかいねえ。
そういうわけで、シナリオタイトル「艶やかなる女王の帰還」を先ずは思いつき、
そこから派生する形で、婀娜花姫という名を与えました。
この婀娜という語。
色っぽさや艶かしさをさす言葉であるわけですが、同時に「アダ」という読みを「仇」と掛けてあります。
復活を望まれざる、邪悪。
しかしその真実は…。
この時点で、過去の物語と設定が、一気に固まりました。
○赤ん坊と赤メノウ
残る懸念は、赤ん坊と赤メノウ。
赤ん坊については、そのまま保留としておきました。
理由としては、
全設定をガッチリ決めると、物語の進行に不都合があったときに困る、
というゲーム的な都合と、
赤ん坊の正体を考えるに、いろいろ考え付く上にどれでも面白そうだから決めかねる、
というシナリオ的な都合です。
物語がどのような結果を求めるのか。
それを感じながら決定していこう、と決めてましたが。
保険として、クロのロールパスポート、およびミカドの秘密のパスポートを利用しています。
つまり、ミカドが赤メノウと同時に赤ん坊を強奪していたなら、赤ん坊の正体は婀娜花姫になる予定でした。
結果としてはクロちゃんが赤ん坊を全力で守ってくれたことで、このルートは消滅したわけで。
シナリオ中には、正体は髪長姫に落ち着くかな、とほぼ確定していました。
さて続いて赤メノウについてですが。
これは凡そ前回から考えていたとおり、「婀娜花姫の僕となる」要素でほぼ確定。
ただその本質的なところは明かさないように。
ミカドの秘密のパスポートを書き上げるのは、けっこう気を使いました。
○最後のギミック
さて冒頭にも書きましたが、最後に用意したかったのが、「髪長姫を演じてもらう」という一大イベントです。
クロの秘密のパスポートにそれを書き、マルタにはそれをサポートしてもらうパスポートを用意します。
達成条件、というのは最後まで迷ったんですが、一応書いておきました。
結果はまったく使われなかったんですがw
要するに「髪長姫にとって婀娜花姫は、どんな人だったのか」という点。
これを完全にプレイヤーに投げかける形にしたかった、ということです。
キャラを演じてもらう以上、その心証までもこちらから押し付けたくなかったというのが一点。
もう一点は、物語を作るのは語り手一人ではなく、参加者全員だという理念によるもの。
さあ準備は出来ました。
とてつもなく広がった大風呂敷です。
大量のアドリブを覚悟しながら(それの対策として、メインストーリーの進行そのものはシステマチックな構成にして)、プレイを迎えました。
○反省と今後
毎度のことですが。
シナリオクラッシャーは必ず発生します。
特に今回は、新しい要素として秘密のパスポートを投入しています。
皆様から問い合わせも多々あり、シナリオ中席を立って、該当プレイヤーと語り手の二人だけで話をする、という場面も多々ありました。
そういう意味、シナリオ進行がスムーズでなかったことは反省点ですが。
語り手本人としてはすげえ楽しかったんですけどねw
プレイヤーがそれぞれ別の目的を持っていたために、それぞれ、独断でいろんな行動をとるわけです。
特にミカドとセッカの動きは際立ってましたね。
赤メノウを監視するような秘密のパスポートを与えられていたナナシとしては、心象穏やかではなかったかもしれませんが。
んで今回のクラッシュ要因。
やっぱりセッカのあれでしょう。
文字通りクラッシュしてくれた「赤メノウ破壊事件」w
あの提案を受けたとき、相当、相っ当、悩みました。
一応、物語中に壊れることは想定してましたが。。。
それはナナシの秘密のパスポートを読んでいただければわかるかと思います。
いやーしかし、赤メノウをこっそり奪い、挙句壊す。
そのセッカの行動理由はとても理解できるところ。
悩み悩み悩み。ゴーサインを出しました。
早めに復活した婀娜花姫の行動。
脳内でタイムテーブルを作成しようにも、物語は語り手の想像を超える広がりを見せていきます。
正直、「やべえ、こりゃ、終わらんぞ」と軽い絶望感を覚えたのは事実です。
結果としては、シナリオが膨大に膨れ上がってしまい、実際のプレイの場で多大な時間を要したこと。
そしてうまく意思伝達が出来なかったことによる、みかさんとの口論が発生、なんぞという出来事もあったりと、兎角、詰め込みすぎたなあ、というのが一番の反省どころでした。
おかげさまで、過去の髪長姫の物語に至った段階で、すでに主役のあいこさんが半分オネム体勢w
あちゃー、と本気で後悔しました。
救いだったのは、皆が皆、赤メノウに気を張ってくれたおかげで、赤ん坊の正体や、また裏に潜むボスの設定等に踏み込まれなかったことです。
実際、プレイヤーにもその余裕がなかったんでしょうが。
おかげでシナリオそのものは、大きな破綻なく進んだといえるでしょう。
この結果を元に、第八話へと至るわけで。
全体図、そして結末に至る道まで、ほぼ完全に確定していきました。
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HN:
こはる=だんでぃ
年齢:
40
性別:
男性
誕生日:
1984/06/27
趣味:
武装神姫とTRPG
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